函館・道南にお住まいの皆さん、お盆の帰省やお出かけの準備は進んでいますか?「洗車とオイル交換は済ませたけど、タイヤまでは見ていない」という方も多いのではないでしょうか。実は夏の高速道路は、一年のなかでもタイヤのバースト(走行中の破裂)が起こりやすい条件がそろう季節です。しかし、出発前のわずか5分の点検で、そのリスクは大きく下げることができます。この記事では、函館のタイヤ専門店SKタイヤサービスが、お盆の長距離ドライブ前に確認しておきたいタイヤ点検のポイントを詳しく解説します。
目次
なぜお盆の高速道路でバーストが起きやすいのか?
バーストとは、走行中にタイヤが突然破裂してしまう現象です。時速100kmで走行中に前輪がバーストすれば、車は一瞬でコントロールを失いかねません。お盆の時期にこのトラブルが増えるのには、理由があります。
理由1:夏の路面温度とタイヤ内部の発熱
真夏の直射日光を浴びたアスファルトは、表面温度が60℃前後まで上がることがあります。函館は本州の都市に比べて気温こそ穏やかですが、晴天時の路面温度が高くなる点は同じです。
タイヤは走行中、接地するたびにゴムがたわみます。このたわみが繰り返されることで内部に熱が発生し、路面からの熱と合わさってタイヤの温度はさらに上昇します。高温状態が続くと、ゴムと内部の補強材(カーカスコード)の接着が弱まり、タイヤの構造そのものが弱くなっていきます。
理由2:帰省時の「荷物満載・乗車人数増」
普段は運転手ひとりで通勤している車も、帰省となれば家族4人分の体重とお土産、クーラーボックス、キャンプ道具などが積み込まれます。合計で200〜300kg以上の荷重が増えることも珍しくありません。
荷重が増えれば、タイヤはより大きくたわみ、より多くの熱を生みます。それにもかかわらず、多くの方が普段どおりの空気圧のまま出発してしまいます。ここが夏のトラブルの入口です。
理由3:空気圧不足が招くスタンディングウェーブ現象
スタンディングウェーブ現象とは、空気圧が不足したタイヤで高速走行した際、タイヤの接地面の後ろ側が波を打つように変形する現象のことです。目に見えないほど高速な変形が繰り返されることで、タイヤ内部は急激に発熱します。
この状態に陥ると、わずか数十秒から数分でバーストに至るケースもあります。逆に言えば、適正な空気圧を保っていれば、この現象はほぼ防げるということです。バーストの原因の多くは空気圧管理の不足にあります。
出発前に確認したいタイヤ点検5つのポイント
ここからは、ご自宅の駐車場でもできる具体的な点検項目をご紹介します。所要時間は5分ほどです。
1. 空気圧(最重要)
空気圧は、運転席側のドアを開けた開口部などに貼られた指定空気圧ラベルの数値が基準になります。車種ごとに数値は異なりますので、必ずご自身の車のラベルを確認してください。
点検は、走行前の冷間時(タイヤが冷えている状態)に行うのが原則です。走行後は空気が膨張して数値が高く出るため、正確な判断ができません。また、高速道路を走る予定がある場合は、指定値より10〜20kPa高めに設定しておくと、発熱による性能低下を抑えられます。
タイヤの空気は、何もしなくても1か月で5〜10%程度自然に抜けていきます。「春に入れたきり」という方は、この機会に必ずチェックしてください。
関連記事:窒素ガス充填は本当に必要?タイヤ専門店が教える本当に大切なタイヤ管理2. 溝の深さとスリップサイン
新品のタイヤの溝は約8mmですが、摩耗が進んで1.6mmになると溝の底にある盛り上がり(スリップサイン)が露出します。この状態での走行は道路交通法違反であり、車検にも通りません。
ただし、1.6mmは「これ以下は違法」という最低ラインです。高速走行時の排水性能は溝が4mmを切るあたりから明らかに低下します。夏の道南は霧や短時間の強い雨も多い地域ですから、残り溝4mm以下であれば早めの交換をおすすめします。
3. ひび割れ・キズ・膨らみ
タイヤの側面(サイドウォール)を、しゃがんで一周ぐるりと見てください。次のような状態があれば要注意です。
- 細かいひび割れが全体に広がっている(ゴムの経年劣化のサイン)
- 縁石でこすった深いキズがある
- 部分的にコブのように膨らんでいる
特に危険なのが最後の「膨らみ」で、これはピンチカットと呼ばれます。縁石への乗り上げや段差の衝撃で内部のコードが切れ、空気圧で風船のように膨らんだ状態です。見た目には小さくても、内部構造はすでに損傷しており、高速走行中にバーストする可能性が高い状態です。この症状を見つけたら、高速道路には乗らずにすぐご相談ください。
4. 偏摩耗(へんまもう)
タイヤの内側だけ、外側だけ、中央だけが極端にすり減っていないか確認します。偏摩耗があると接地面積が減り、限られた部分に負担が集中するため、バーストのリスクが高まります。空気圧の過不足やアライメントのずれが原因であることが多く、原因を直さないまま新品に替えても再発します。
関連記事:【タイヤの偏摩耗】片減りする原因と予防策|アライメント調整の重要性5. 製造年週とゴムの経年劣化
タイヤの側面には4桁の数字が刻印されています。たとえば「2223」なら、2022年の第23週(およそ6月上旬)に製造されたという意味です。
ゴムは走らなくても酸化して硬くなります。溝が十分残っていても、製造から5年以上経過したタイヤは専門店での点検を、10年を超えたタイヤは交換を検討する時期です。「年に数回しか乗らないから溝は減っていない」という車ほど、実は注意が必要です。
道南から出発する皆さんが特に気をつけたいこと
道南エリアの帰省・レジャーは移動距離が長くなりがちで、函館〜札幌は約300km(休憩込みで約4時間)。この連続した高速走行でタイヤは高温になり、小さな傷や劣化が一気に表面化することがあります。
また、雪道での縁石乗り上げなど冬のダメージが夏に出る場合もあるため、長距離前に一度プロの点検がおすすめです。さらに、スタッドレスタイヤのまま夏に走ると性能低下・摩耗が進むので、長距離高速走行の前に夏タイヤへ履き替えましょう。
もしも走行中にバーストしてしまったら
万が一に備えて、対処法も知っておきましょう。パニックによる二次事故を防ぐことが何より重要です。
- ハンドルをしっかり握り、まっすぐ保つ:急ハンドルは横転につながります
- 急ブレーキを踏まない:アクセルを緩め、エンジンブレーキで徐々に減速します
- ハザードランプを点灯し、路肩や非常駐車帯へ寄せる
- 停止したら三角表示板や発炎筒を設置する
- 同乗者全員でガードレールの外側へ避難する
高速道路上での車内待機は非常に危険です。避難したうえで、道路緊急ダイヤル(#9910)やロードサービスへ連絡してください。
タイヤ点検はSKタイヤサービスへ
「自分で見てみたけれど、これが大丈夫な状態なのか判断できない」——そう感じたら、どうぞお気軽にご来店ください。
SKタイヤサービスは、タイヤのプロが空気圧の調整はもちろん、残り溝の測定、ひび割れやピンチカットの有無、偏摩耗の原因までを含めて確認いたします。
【お知らせ】9月1日からスタッドレスタイヤが値上げされます
2026年は、タイヤの価格改定が段階的に進んでいます。7月1日には海外ブランドを中心とした改定が実施され、8月1日、そして9月1日にはブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマなどの主要メーカーがスタッドレスタイヤを含む価格改定を発表しました。
つまり、今冬のスタッドレスタイヤは、9月を過ぎてから購入すると新価格が適用される可能性が高いということです。例年、道南でスタッドレスタイヤが必要になるのは11月頃ですが、タイヤ価格の10年推移を見ても、価格は長期的に上昇傾向にあります。「まだ夏なのに」と思われるかもしれませんが、値上げ前の8月中にご検討いただくのが、今年は賢い選択になりそうです。
まとめ
お盆の高速道路は、高い路面温度、増えた荷重、長時間の連続走行と、タイヤにとって過酷な条件が重なります。だからこそ、出発前の点検が事故を防ぐ最大の備えになります。
確認するのは、空気圧・残り溝・ひび割れやピンチカット・偏摩耗・製造年週の5つです。とくに空気圧は、バーストの原因として最も多く、そして最も簡単に対策できる項目です。
安全に帰省し、笑顔で函館に戻ってくるために。出発前の点検は、ぜひSKタイヤサービスにお任せください。皆さんのご来店を心よりお待ちしております。
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