5月も後半に入り、函館・道南エリアでも少しずつ雨の日が増えてくる季節を迎えました。「北海道には梅雨がないから関係ない」と思っていても、実は道南エリアは道内で最も本州型の梅雨に近い雨が降りやすい地域です。
これから6月、7月にかけて雨の日に運転する機会は確実に増えていきます。濡れた路面では、ハンドルもブレーキも効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」という恐ろしい現象が潜んでいるのをご存じでしょうか。この記事では、函館のタイヤ専門店SKタイヤサービスが、これから本格化する雨の季節に向けて、知っておきたいハイドロプレーニング現象の仕組みと、その防ぎ方を詳しく解説します。
ハイドロプレーニング現象とは?雨の日に潜む見えない危険
ハイドロプレーニング現象とは、濡れた路面を高速で走行した際に、タイヤと路面の間に水の膜(水膜)ができ、タイヤが路面から浮いた状態になる現象です。「アクアプレーニング現象」とも呼ばれます。
タイヤは本来、表面に刻まれた「溝(トレッドパターン)」を通して路面の水を排出し、路面をしっかりとつかんで回転しています。しかし、雨で路面に水が溜まっている状態で速度を上げすぎると、タイヤの排水処理が追いつかなくなり、水膜の上に浮いてしまうのです。
ハイドロプレーニング現象が一度発生すると、ハンドル操作・ブレーキ操作・アクセル操作のすべてが効かなくなります。プロのドライバーでも対処が難しい、極めて危険な状態です。雨の日の事故が晴れの日の数倍に増えるのは、この現象が一因とも言われています。
「自分の運転は安全だから大丈夫」と過信せず、まずは現象そのものを正しく理解することが、事故を未然に防ぐ第一歩です。
北海道に「梅雨」はある?これから訪れる函館・道南の雨の季節
「北海道には梅雨がない」というのは、皆さんもよくご存知の通りです。実際、気象庁が毎年発表する梅雨入り・梅雨明けの一覧表に、北海道は含まれていません。本州で発達した梅雨前線は、北上するうちに勢力を失い、北海道に到達する頃にはほとんど消えてしまうためです。
しかし、函館は「例外的な地域」
ところが、函館・道南エリアは事情が少し違います。北海道で最も南に位置する函館は、道内で最も梅雨前線の影響を受けやすい地域なのです。6〜7月の雨量は道内の他地域に比べて多くなる傾向があり、年によっては梅雨のような天候に見舞われることもあります。
「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」とは?
北海道で雨や曇りの日が続く時期を、俗に「蝦夷梅雨」と呼ぶことがあります。ただし、これは正式な気象用語ではなく、気象庁も認めていない俗称です。原因としては主に2つあり、ちょうどこれから始まる5月下旬〜6月上旬はオホーツク海高気圧の冷たく湿った空気による霧雨や小雨、続く6月〜7月は本州から北上してきた梅雨前線の影響による降雨です。
これからが「備えるべき時期」
近年は地球温暖化の影響もあり、北海道でも局地的な豪雨が増えてきています。函館市内や道南各地では、急な大雨で道路が冠水したり、わだちに水が深く溜まったりするケースも珍しくありません。「梅雨がないから安心」ではなく、これからの6月〜7月は函館特有の雨の多い時期として、本格化する前にしっかりと備えることが大切です。
ハイドロプレーニング現象が発生する3つの主な原因
ハイドロプレーニング現象は、いくつかの条件が重なることで発生します。主な原因は次の3つです。
原因①:走行速度の出しすぎ
最も大きな原因は走行速度です。サマータイヤ(夏タイヤ)では時速80km、スノータイヤ(スタッドレス)では時速60kmを超えると、ハイドロプレーニング現象のリスクが急激に高まると言われています。
速度が上がるとタイヤの回転数も増え、地面との接地時間が短くなるため、溝から水を排出する時間が足りなくなってしまうのです。函館新道や道央自動車道など、高速道路で移動する場面では特に注意が必要です。
原因②:タイヤの摩耗(溝の深さ不足)
タイヤの溝が浅くなると、排水能力が大きく低下します。新品のタイヤは時速80kmの走行時に1秒間で最大約30リットルもの水を排出できるのに対し、摩耗が進んだタイヤではこの能力が著しく落ちてしまいます。
タイヤの溝は走行距離約5,000kmで1mmすり減ると言われており、新品のタイヤに交換してから2万〜3万km以上走行した場合は、雨天時はハイドロプレーニング現象が起こりやすくなることを覚えておきましょう。冬から夏タイヤに交換した直後の今こそ、夏タイヤの溝の状態をチェックする絶好のタイミングです。
原因③:空気圧不足
意外と見落とされがちなのが空気圧です。空気圧が不足すると、トレッド面(接地部)が路面にしっかりと接触しないため、排水性やグリップ力が低下します。タイヤの変形が大きくなることで、設計された排水溝の機能が十分に発揮されず、結果的にハイドロプレーニング現象のリスクが高まってしまいます。
タイヤは何もしなくても1ヶ月で自然に空気が抜けるため(目安として約0.1kg/cm²程度)、月に1回は空気圧をチェックする習慣が大切です。
溝の深さと速度の危険な関係を数値で理解する

「自分のタイヤはどのくらい危険なのか?」を判断するために、具体的な数値を見ていきましょう。
一般的な新品のタイヤなら、溝の深さは約7mmあるので、道路に溜まった水の深さが7mm以下なら、時速100kmぐらいまでは、ハイドロプレーニング現象が起きる心配はほとんどありません。
しかし、摩耗が進むと状況は大きく変わります。残り溝が3.5mm(五部山)ぐらいのタイヤは、時速80kmでも水膜がタイヤと路面の間に入り込み、接地面積は5割ぐらいに減ってしまいます(水深6mmぐらいのとき)。スリップサインが出てくる残り溝1.6mmのタイヤになると、同条件でほぼ完全にタイヤが水膜により浮き上がることがわかっています。
つまり、タイヤの溝が浅いほど、より低い速度でハイドロプレーニング現象が発生するのです。
交換の目安は「残り溝4mm」
道路運送車両法で定められた残溝の法定限度は1.6mmですが、安全面では残溝4mm以上を目安に交換を検討することをおすすめします。法律上は走行可能でも、雨の日の安全性は大きく損なわれているのです。
ご自身でも簡単にチェックできるのが「スリップサイン」タイヤの溝の中にある盛り上がった部分が表面と同じ高さになったら、残り溝1.6mm=交換時期のサインです。
雨の季節到来前に!ハイドロプレーニング現象を防ぐ5つの対策

ここからは、函館・道南のドライバーの皆さんが、雨の季節が本格化する前に実践しておきたい、具体的な5つの対策をご紹介します。
対策①:月1回の空気圧チェックを習慣に
最も手軽で効果的な対策が空気圧の管理です。月に1回、ガソリンスタンドや当店などで空気圧を点検し、運転席ドア付近に貼られている指定空気圧まで補充しましょう。長距離ドライブや高速道路を走る前は、必ずチェックすることをおすすめします。
対策②:タイヤの溝の深さを定期的に確認
タイヤの溝は、明るい場所で目視するか、デプスゲージ(溝深さ測定器)で測ることができます。スリップサインが出ていなくても、残り溝が4mmを下回ったら交換を検討しましょう。複数のタイヤで摩耗具合が大きく違う場合は、偏摩耗が起きている可能性があります。
対策③:雨天時は速度を抑え、車間距離を長く取る
雨が降ったら、いつもより10〜20km/h程度速度を落とすのが基本です。また、制動距離も伸びるため、前車との車間距離は普段の1.5倍以上を意識しましょう。特に道南自動車道や函館江差自動車道など、雨で視界の悪い高速道路では、無理な追い越しを避けることも大切です。
対策④:わだちや水たまりを避ける
交通量の多い道路には「わだち」ができやすく、そこに水が溜まると深い水たまりになります。函館市内の幹線道路でもよく見られる光景です。可能な限りわだちを避けて走行し、避けられない場合は事前に減速して通過しましょう。
対策⑤:5,000kmごとのタイヤローテーション
タイヤローテーションは、タイヤの溝を保護する上で非常に重要です。前輪と後輪では摩耗の進み方が異なるため、5,000kmごとに位置を入れ替えることで、偏摩耗を防ぎ、タイヤ全体を均等に長持ちさせることができます。
もしハイドロプレーニング現象が起きてしまったら?
万が一、走行中にハイドロプレーニング現象が発生してしまった場合、以下の対処法を覚えておきましょう。
- 急ブレーキ・急ハンドルは絶対にしない
- アクセルからゆっくり足を離す
- ハンドルはまっすぐに保つ
パニックで操作すると、タイヤがグリップを取り戻した瞬間にスピンする危険があります。
自然に速度を落とし、タイヤが路面と接地するのを待ちましょう。
進行方向を変えようとせず、車両の挙動が安定するのを待ちます。
ただし、これらの対処はあくまで「最終手段」です。ハイドロプレーニング現象は起こってしまったらどうしようもないので、起こさないようにするのが一番の対策です。日頃のタイヤ点検と安全運転を心がけることが、何よりも重要です。
雨の季節到来前のタイヤ点検は、SKタイヤサービスにお任せください

「自分のタイヤ、本当に大丈夫?」と少しでも不安を感じたら、ぜひ私たちSKタイヤサービスにご相談ください。雨が本格的に増える前の今こそ、タイヤを見直す絶好のタイミングです。
30年以上の経験を持つプロのスタッフが対応
SKタイヤサービスには、函館・道南エリアで30年以上タイヤと向き合ってきたプロのスタッフが在籍しています。お客様の車種、走り方、ご予算に合わせて、最適なタイヤをご提案いたします。
雨に強い「ウェット性能」重視のタイヤもご相談OK
トーヨータイヤ、ダンロップ、ブリヂストンなど国内有名ブランドを豊富に取り揃えており、ウェット性能(濡れた路面でのグリップ力)に優れたタイヤもご案内可能です。これから本格化する雨の季節を安心して乗り切りたい方には、特におすすめです。
タイヤ点検だけのご来店も大歓迎
「溝の深さを見てほしい」「空気圧をチェックしてほしい」という点検だけのご相談も、お気軽にお越しください。プロの目でタイヤの状態を確認し、的確なアドバイスをさせていただきます。
函館市・北斗市・七飯町をはじめ、道南近郊の皆様のご来店を心よりお待ちしております。
まとめ:雨の季節が始まる今こそ、タイヤの「足元」を見直そう
「北海道に梅雨はない」とよく言われますが、函館・道南エリアは道内で最も梅雨前線の影響を受けやすい地域です。これから6月〜7月にかけて雨や曇りの日が増えていくこの時期、ハイドロプレーニング現象は、タイヤの摩耗・空気圧不足・速度の出しすぎが重なった時に起こる、誰にでも起こりうる危険な現象です。
しかし、月1回の空気圧点検、定期的な溝チェック、雨天時の速度抑制といった日常のちょっとした心がけで、リスクは大きく減らせます。雨が本格化する前の今こそ、大切なご家族とご自身の安全のために、タイヤの状態を見直してみませんか?
SKタイヤサービスでは、点検から交換まで、函館・道南の皆様のカーライフをしっかりとサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。
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