「夏だ!ドライブだ!海や山へ出かけよう!」
日差しがまぶしい夏は、車でのお出かけが一段と楽しい季節ですね。しかし、その楽しいドライブには「車内熱中症」という大きな危険が潜んでいます。
「ちょっとくらい大丈夫」その油断が、取り返しのつかない事態を招くかもしれません。JAFのテストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車は、わずか30分で車内温度が約45℃に達し、ダッシュボードは70℃を超えることもあるのです。これはまさに「走るサウナ」状態。
この記事では、夏のドライブを安全に楽しむために、出発前から運転中、そして駐車時まで、シーン別の熱中症対策と絶対に守ってほしい注意点を徹底解説します。大切な自分自身、そして同乗者の命を守るために、ぜひ最後までお読みください。
【出発前が勝負!】ドライブ前の準備編
1. 駐車中の工夫で車内温度の上昇を抑える
- サンシェードは必須アイテム: フロントガラスにサンシェードを設置するだけで、ダッシュボードの温度上昇を20℃以上も抑える効果が期待できます。駐車する際は必ず使いましょう。
- 窓を少し開ける(防犯面に注意!): 短時間の駐車であれば、窓を2〜3cm開けておくだけでも車内の空気が循環し、温度上昇を緩和できます。ただし、防犯面には十分注意してください。
- 日陰に駐車する: 当たり前ですが、最も効果的な方法です。日陰を探して駐車するだけでも、車内温度は大きく変わります。
2. 乗り込む前に熱気を一気に逃がす!
車内にこもった熱気を素早く逃がす裏ワザです。
- 助手席の窓を全開にします。
- 運転席のドアを、バタンバタンと5〜6回開け閉めします。
これだけで、車内の熱い空気が効率よく外に排出され、エアコンの効きが格段に早くなります。ぜひ試してみてください。
3. ドライブに必須!ひんやりグッズを準備しよう
- 飲み物: 水やお茶はもちろん、経口補水液やスポーツドリンクを凍らせて持っていくのがおすすめ。保冷剤代わりにもなります。
- 冷却グッズ: ネッククーラー、冷却シート、ハンディファン、濡らして使う冷感タオルなど、様々なグッズを活用して体を直接冷やしましょう。
- タオル・うちわ: 汗を拭いたり、あおいだり、アナログなアイテムも意外と役立ちます。
4. 塩分補給も忘れずに!塩分タブレットのすすめ
夏のドライブでは、水分補給だけでなく「塩分補給」も非常に重要です。特に長時間の運転や渋滞中など、気づかないうちに汗で塩分が失われることがあります。
- 塩分タブレットを携帯しよう: コンビニやドラッグストアで手軽に入手でき、コンパクトで持ち運びにも便利です。運転中や休憩中に手軽に塩分と糖分を補給できます。
- 水分とセットで摂るのが効果的: 水分だけでは体内バランスが崩れてしまうことも。塩分と水分をバランスよく補給することで、効率よく熱中症を予防できます。
- 味のバリエーションも楽しめる: レモン味や梅味など、さっぱり系の味が多く、リフレッシュにも最適。お子様にも好まれやすいです。
「のどが渇いた」と感じる前のタイミングで、こまめな補給を心がけましょう。ドライブ前に車内に準備しておくと安心です。
【運転中も油断禁物!】ドライブ中の熱中症対策
1. エアコンの賢い使い方
- 走り始めは「外気導入」: まずは窓を全開にし、エアコンを「外気導入」にして車内の熱気を外に追い出します。
- 車内が冷えたら「内気循環」: 車内の温度が下がってきたら、窓を閉めて「内気循環」に切り替えましょう。冷たい空気を効率よく循環させることができ、燃費向上にも繋がります。
- 風向きを工夫する: 冷たい空気は下に溜まりやすい性質があります。エアコンの風を少し上向きに設定すると、車内全体が涼しくなりやすくなります。後部座席にも風が届くよう、車用のサーキュレーターを併用するのも非常に効果的です。
2. 「喉が渇く前」にこまめな水分補補給
運転に集中していると、つい水分補給を忘れがちです。「喉が渇いた」と感じた時には、すでに体は水分不足の状態。30分に1回など、時間を決めてこまめに水分を摂ることを意識しましょう。
※注意:コーヒーや緑茶などカフェインの多い飲み物は利尿作用があるため、水分補給には向きません。水や麦茶がおすすめです。
3. 定期的な休憩でリフレッシュ
夏の運転は、暑さで知らず知らずのうちに体力を消耗します。1〜2時間に一度は必ず休憩を取りましょう。サービスエリアや道の駅などで車から降り、涼しい場所で体を伸ばしたり、冷たいものでリフレッシュしたりすることが大切です。
【特に注意!】同乗者の様子を常に確認しよう
自分は大丈夫でも、同乗者が体調不良を訴えにくい場合があります。特に、小さなお子さんや高齢者、ペットには細心の注意が必要です。
- お子さん: 体温調節機能が未熟で、大人よりも熱中症になりやすいです。チャイルドシートは熱がこもりやすく、背中が汗でびっしょりになることも。こまめに様子を見て、水分補給をさせてあげてください。
- 高齢者: 暑さや喉の渇きを感じにくくなっている場合があります。「寒くない?」「何か飲む?」など、積極的に声をかけてあげましょう。
- ペット: 特に犬は汗をかいて体温を下げることができず、パンティング(ハッハッと浅く速い呼吸)でしか体温調節ができません。熱中症のリスクが非常に高いので、涼しい環境を保ち、いつでも水が飲めるようにしてあげてください。
【これは絶対にダメ!】短時間の駐車でも車内に子供やペットを残さない
夏の車内に、子供やペットをたとえ1分でも置き去りにするのは、絶対にやめてください。
「すぐ戻るから」「エアコンをつけているから大丈夫」という考えは、命に関わる非常に危険な判断です。
- 何らかのトラブルでエンジンが停止し、エアコンが止まってしまう可能性があります。
- 子供が誤って窓を閉めたり、エンジンを切ってしまったりする危険性もあります。
ほんの数分で車内温度は命を奪うレベルまで急上昇します。コンビニに寄る、トイレに行くなど、どんなに短い時間であっても、必ず一緒に車から降りることを徹底してください。
まとめ
夏のドライブを安全で快適なものにするためには、事前の準備と運転中の少しの気配りが不可欠です。
- 乗る前はサンシェードと換気で熱を逃がす
- 運転中はエアコンの賢い利用とこまめな水分補給・休憩
- 同乗者(特に子供・高齢者・ペット)への配慮を忘れない
- 短時間でも、絶対に車内に子供やペットを置き去りにしない
これらのポイントをしっかり押さえて、熱中症のリスクを回避し、最高の夏の思い出を作ってくださいね!
安全運転で、楽しいドライブを!
あわせて、厚生労働省が公開している熱中症対策の情報もぜひご確認ください。
函館・道南でのタイヤ交換・購入・履き替えに関するご相談やご不明点は
下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせページへ